地球はもうすぐこわれちゃう!

夏休みの最初のよく晴れた日−
僕と兄さんのマーク、エイミーとお兄さんのアレックス、それからボブとローラは、ピント山の謎を探るために、まだ暗い朝早くから冒険に出かけた。
やっとのことで着いたピント山の頂上には、大きな岩が不思議な形に組み合わされたりしていた。誰がいつこんなもの作ったんだろう?
そして、その中の光る岩が、ほんとうの大冒険の入り口だったんだ。
“あの子”──チキは、ほんとうは“地球の一部”。だけど、5つの“地球のかけら”にこわれてしまっていた。
この地球のかけらたちを、“たったひとつの方法”を使って、1つにつなげられたら、地球がこわれるのを防ぐことができる。
でも、その方法を聞こうともしないで、兄さんが無理やりつなげようとしたもんだから、地球のかけらは逆に離れようとして、僕たちは地球のあっちこっちに弾き飛ばされちゃった!
僕とエイミーは、チキといっしょに、鳥族が住む風の塔で、大昔に鳥族が作ったという“翼の実”を手に入れた。1つ目の翼の実をぶつけたら、スコップが変身して、空を飛べるようになったんだ!
そういえば、僕が初めてレオニスのことを知ったのは、その実が隠されてた部屋の壁に掛けられていた“翼が生えたネコ”の絵だったなぁ……

ぜったいこわせない…


ボブは氷に覆われた北の平原に飛ばされたんだ。
ボブったら、お腹がすいちゃって、地球のかけらをかじっちゃったんだって。僕らがボブを見つけたとき、急に消えちゃったのはそのせいかなぁ?
ローラは南の海に浮かぶという不思議な街で、クジラのドーンおじさんに出会っていた。みんながつながってるってことを、ローラはこのときに気がついたって言ってたな。
あと、僕らが海で会ったときに、ランマルっていうライオンの男の子も一緒にいたってローラが言ってたんだけど……?
つながれ、つながれ…!!


その頃、アレックスは、砂漠の大陸にある不思議な迷路の中に飛ばされていたんだって。
「地球がこわれるものを防ぐことができるたったひとつのものを手に入れることができるだろう」
もし僕が、姿の見えない声にいきなりそんなふうに言われたら、アレックスみたいなことできたかなぁ?
マーク兄さんがいたのは東の大陸の大都会・ネオグルト。
そこで兄さんは、地球のかけらを探してた猫魔団の女団長に捕まりそうになっていたんだ。
僕とエイミーとローラは、2つ目の翼の実を使って飛べるようになったパチンコに乗ってネオグルトに着いた。
そして、猫魔団から逃げ出した兄さんと出会えたんだけど、結局捕まっちゃって──

